Diorロンドン特別展が閉幕、累計60万枚近くのチケットが販売

9月1日、英ロンドンのヴィクトリア＆アルバート博物館（Victoria and Albert Museum、略称「V&A」）で開催されたDior（ディオール）特別展Christian Dior：Designer of Dreams（クリスチャン・ディオール：ドリームデザイナー）が閉幕した。

2月2日から9月1日まで、今回のDiorロンドン特別展は累計594994枚の入場券を販売し、これまで最も人気のあった2015年のAlexander McQueen：Savage Beauty（アレクサンダー・マックン：ワイルドな美しさ）大展より10万枚以上売れ、ロンドンのV&A博物館の来場者数の歴史記録を更新した。

今回のDiorロンドン特別展は非常に人気があり、開催3週間前にチケットが完売し、スポンサーのSwarovski（スワロフスキー）の支援を受けて、7月14日から9月1日まで会期を延長した。

Christian Dior：Designer of Dreamsロンドン特別展は、フランスの高級ブランドDiorが英国で開催した最も包括的な展覧会で、200点以上の精巧で美しい高定服、ファッションアクセサリー、レトロな香水、化粧品、写真、イラスト、雑誌、Christian Diorの私物を展示している。

今回の展覧会は2018年10月にパリ装飾芸術博物館（Museum of Decorative Arts）で開催されたDiorブランド回顧展を参考にし、その上でファッションと設計図面、ファッションイラストとファッション写真を組み合わせ、Diorの70年以上の輝かしい歴史をより深く解読した。（詳しくは『華麗志』関連記事を参照：Christian Dior回顧展が爆発し、観客は70万人を超え、平均待ち時間は4時間！パリ装飾芸術博物館の112年の展示記録を更新）

展示内にはテーマ別に10の部屋が設置され、1947年にChristian Diorがブランドを立ち上げたことから、Yves Saint Laurent、Marc Bohan、Gianfranco Ferré、John Galliano、Raf Simons、Maria Grazia Chiuriの歴代デザイナーが創作した古典的な作品が展示されている。

展示会では、クリスチャン・ディオール本人とファッション界に本格的に進出する前の重要な経験、英国のマーガレット王女などのセレブがDiorの衣装を着ていた話（マーガレット王女の21歳の誕生日にDiorのドレスを着て公式写真を撮影したことがある）を力を入れて紹介した。

V&A博物館のTristram Huntディレクターは、「Christian Diorはファッションを変え、その遺産はこれまで続いてきた。V&Aは今回の展覧会が大ヒットするとはとっくに予想していたが、こんなにヒットするとは思わなかった。多くの観光客がこの素晴らしい展覧会を気に入ってくれて嬉しい」と話した。

V&Aは、Alexander McQueen:Savage Beauty（2015年）やBalenciaga:Shaping Fashion Show（2017年）など、非常に古典的なデザイナー回顧展を多数開催してきた。